今回は、たまたまある知人から、シュアファイアのショックプルーフ構造リチウム電池を使った衝撃テストの結果を聞きましたので、紹介してみます。まあ、さすがシュアファイアという結果です。シュアファイア最高。
リチウム電池は衝撃に弱い。でもシュアファイアのリチウム電池はショックプルーフ構造だから衝撃なんてへっちゃら。と、フラッシュライト業界ではよく言います。よく言うどころか、もはや常識です。
それって本当?って思うのは私だけでしょうか。メーカーが言ってることも目で見ないと納得できない悪い性分。
シュアファイアのリチウム電池SF123Aは、果たして他のメーカーのCR123Aリチウム電池と内部構造が違うのか、ほんとにほんとに気になる。リチウム電池なんて電圧があるネズミ花火みたいなものって心のどこかで思ってるから、本当に気になる。
リチウム電池は衝撃に弱い。その大きな原因は、まず定格出力電圧が3Vというようにエネルギー密度が高いこと。エネルギー密度が高いと電池が内部でショートした場合に大きなエネルギーが発生します。そしてさらに、リチウム電池は高容量化の目的で陽極(プラス)と負極(マイナス)の面積を限界まで大きくするため、薄く板状になったそれぞれの極板がフィルム状の絶縁体でサンドイッチされて、トイレットペーパーのようにぐるぐる巻き重ねらる構造になっています。このことから、外部からの衝撃によって短絡状態が起きやすいことがわかります。
リチウム電池普及当初は、例えばデジタルカメラなど衝撃を受けにくい、大事に大事に扱うような機器に使用されていました。だから耐衝撃性についてはそう問題ではなかったのかもしれません。(それでも粗悪なリチウム電池を誤って床に落としたら煙が出て焦った、みたいな話は噂では聞いていました。あくまで噂ですけどね。)
ところがフラッシュライト界にLED化の波が押し寄せ、リチウム電池を使用する必要性が高まりました。軽量で、エネルギー容量が大きく、保管年数が長く、定格電圧が2Vを超えるリチウム電池はLEDフラッシュライトにうってつけの電源です。
戦術用途やアウトドア、災害、レスキューなど様々な用途にハードに使用されるフラッシュライトは、現場でのハードな使用に耐えなければなりません。当然ながら、ちょっと落としたくらいで煙がでちゃいけないわけです。
そこで、シュアファイアが発売したのがフラッシュライト用リチウム電池SF123Aです。
シュアファイアはフラッシュライトのメーカーですが、そもそもの開発目的は銃器へのマウントです。その場合、フラッシュライトは銃器の射撃による衝撃をモロに受けます。まさにリチウム電池によって、耐衝撃性が試されるわけです。このような状況でも(確か、9ゲージ散弾銃の反動にも耐えるとか)トラブルが起きないように、わざわざ耐衝撃性能に優れたリチウム電池を自ら製造したという話。いやほんと感動的な話です。本当ならね。
前置きが長くなりました。ここからが本題です。
私の知人が先日、何を思い立ったかシュアファイアのリチウム電池と、市販の(日本製電機メーカー製)のリチウム電池を、コンクリートの壁に投げつけてみたというのです。
その結果は・・・
シュアファイア製リチウム電池 SF123A = 目立った反応なし
日本メーカー製リチウム電池 CR23A型 = 発煙
ということだったそうです!これはすごい!よく投げつけた!えらい!
というわけで、細かな条件(速度は同じ?角度は?残量は?)はともかく、発煙を起こすか、何も起きないのかの違いは決定的です。
近々、当店でもシュアファイアのショックプルーフ構造について改めて検証してみようとは考えていますが、さっさと投げつけてくれた知人は偉大だと思いました。
現状知りうる範囲では、やっぱりシュアファイアのショックプルーフ構造はホンモノだと思わざるをえません。
それにしてもわかりやすいこの結果。シュアファイア最高。
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